第 28 章 独自のロール

目次
package.xml での独自のロールの使用
package.xml で使用する独自のロールの定義

警告

PEAR バージョン 1.4.3 で、セキュリティ上の脆弱性に対応するため ファイルロールの書式が変更されました。 独自のファイルロールは、Role.xml ファイルで適切に宣言しなければなりません。 詳細な情報は、以下の例を参照ください。

PEAR インストーラが強制する機能として、 ファイルをカテゴリに分類することがあります。 同じカテゴリのファイルは、常に同じ場所にインストールされます。 あるいは少なくとも同じ方法で処理されます。たとえば PECL パッケージなら role="src" となります。

これは、ライブラリ形式の小さめのパッケージでは非常にうまく機能していました。 しかし、完全なアプリケーションでは、インストールの場所を変更できなければいけません。 たとえば、いくつかのファイルはウェブに公開し、 その他のファイルはライブラリとして使用するといったことがあります。 PEAR 1.4 では、独自のインストールロールを定義することで これに対応できるようになりました。

package.xml での独自のロールの使用

別のプログラマが書いた独自のインストールロールを使用するために必要な手順は、次の三つです。 まず、 <usesrole> タグを使用し、package.xml 内で用いるロールを定義する必要があります。 次に、そのロールは、単純にそれが属するファイル内でのみ使用しなければなりません。 最後に、独自のロールを提供するパッケージについての依存性情報を package.xml に追加しなければなりません。これは単に完全を期すためのものです。

単純なことです!