ダイビングが正しく描かれたアニメ

2016年夏アニメの「あまんちゅ!」、ご覧になった方を多いのではないでしょうか。前作ARIAから、現代の伊豆半島、伊東市付近に舞台を移して、高校生のテコとピカリがスキューバダイビングを通じて親交を温めていく、そんな青春漫画を原作としています。

「あまんちゅ!」は原作者はもちろん、アニメの監督も必死の思いで体験ダイビングにチャレンジしたとのことで、最もダイビングを正しく描いていたかと思います。実際に主人公テコが海に潜るまで1クール全部使ってしまいましたが、テコの心理描写はダイビング経験者には多大に共感出来るところがあったのではないでしょうか。

筆者も20代の頃はダイビングを趣味の一つとして潜りまくっていた時期もありましたが、職業的に続けるのが難しくなって陸ダイバーと化していましたが「あまんちゅ!」のアニメを見た感動は、再びダイビングを生涯の趣味として死守しようと気持ちにさせたのでした。それぐらい懐かしい、初めて海に潜った感動をテコは思い出させてくれた。諦めていた気持ちを開ける扉の鍵だと言ってもよい存在です。

ということで「またね」をした海に戻るべく計画を進めているのでありました。

「スキューバダイビングが出てくるアニメ」は結構あるのですが、メインテーマに据えたのはおそらく「あまんちゅ!」が最初であろうかと思います。アニメ化されていないものとしては「イオ(恋尾みなと)」がとても描写が丁寧でリアルです、最近では「ぐらんぶる(吉岡公威)」も一応テーマになっているますが(ほとんど飲んでいるだけぽい)。
アニメ単発では「あまんちゅ!」以前に「RD 潜脳調査室」の中でヒロインが昔のスタイル(劇中は未来なので現在のダイビングスタイルは昔になる)のダイビングを経験したいという形で出てくる。これも実際にスタッフが経験して描いたようで、リアルな描写だと思う。耳抜きも当然出てくる。こちらは体験ダイビングという形ながら、未来のボートからジャイアントストライドエントリーで、くるりんドボンではない。

RD 潜脳調査室 資料2

勿論「あまんちゅ!」でも耳抜きは抜かりなく表現されてる。本当は潜行前に一度抜いておくのがコツで痛くなってからやると抜けないことが多い。

テコ耳抜き

アニメで正しく?ダイビングを描写したものって他にはないんじゃないかな。あまんちゅ!にはPADIが協賛としてクレジットされてるので当然かもしれないけれど。

ということで、正しくダイビングが描かれたアニメは希少であるという、お話でした。年末に陸ダイバーからはサヨナラの予定。

カテゴリー: アニメ, ダイビング パーマリンク