ヤマタノオロチ

ヤマタノオロチ

石見神楽の出張公演「大蛇」。スートリーとしては以下の通り。

悪業のため高天原を追われた須佐之男命が出雲の国・斐川にさしかかると、老夫婦が嘆き悲しんでいた。訳を尋ねると、夫婦には八人の娘がいたが、大蛇が毎年現れ、七年に七人の娘をとられ、最後の一人も取られる運命だという。
須佐之男命は大蛇退治を約束し、毒酒を作らせ、これを大蛇が飲んで酔った所を退治したする。この時、大蛇の尾から出た剣は、天の村雲の剣(のちの草薙の剣)として天照皇大神に献上される。いま、三種の神器の一つとして熱田神宮に祀られている刀である。

石見神楽のハイライトであり、本来の祭りでは夜明け前の演目である。花火を使い口から火を噴き、舞台所狭しと演舞する様は迫力満点。微妙にスートリーが変えられている場合があり、今回の演舞では、大蛇の尻尾から刀が出てくるところは省略されていたが、時間が無いので仕方ないかも。大蛇は川(退治するとは治水に成功したということ)、血は赤錆の色、クシナダヒメは稲作、刀は鉄器文明と例えられる場合もある。

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