Panasonic RR-RS150

RR-RS150

RR-RS150

趣味で古典的ラジオを中心に集めていますが、これは現代的ラジカセの一種と言っても良いAM/FMラジオ付、ICレコーダーのRR-RS150です。

青春時代の供と言っても良かったラジカセ。やがてCDラジカセに進歩して、カセットでは無くなって、今となってはラジSDカードと言ったところでしょうか。私は普段ラジオを聴き流している事が多く、一方で現代的にMP3等の音楽も聴くのですが、実のところ、このAMラジオ、FMラジオ、DAP(デジタル・オーディオ・プレイヤー)を一台で実現している製品というのは、非常に少ないのです。AMラジオがデジタル回路の雑音に弱い事、バーアンテナには一定の大きさが必要な事、需要が少ない事、等が原因でしょう。Radikoを活用すればスマホ一台で実現出来るわけですが、本当にラジオが必要な災害時には期待できず、ただですら電池の持たないスマホの電池が無くなるし、プレイヤーとしても気楽に音楽を入れ替える事が出来ない(内蔵のMicroSDにファイルをコピーするのが面倒)ので、機能はあるけど使わない状態です。やはり専用の機器が欲しいところ。そこで、AM/FMラジオ付のDAPとしても使えるRR-RS150を買ってみました。

購入にあたって考慮した条件です

0.AM/FMラジオ機能
無いと買う意味が無い^^;

1.乾電池で動作する
専用充電池は消耗品のサプライが無くなると製品が死亡するので駄目です。また電池が消耗した際に交換して持続的に使う事が出来ません。
RR-RS150は単四の乾電池二本で動作します。専用のニッケル水素乾電池を使用すると本体だけで充電も出来ます。専用の電池はマイナスの筒カバーの皮がむいてあり、これで充電池かどうかを検出しています。従って非常時は皮を向けば他の充電池も本体で充電できます(無理に改造しなくても充電済みのエネループ等が使えます)。本体の充電はクレドール経由、又は一般的なUSB経由の充電も出来ます。

2.スピーカーがついてる
本体だけで聴けること。これはスマホやNW-Z1060でも出来る。スピーカーの無いラジオ/DAPもあります。家で聴き流す時にはスピーカクレドールが付いているのは便利です。

3.MP3が再生できる
特許料をケチってMP3が扱えないラジオ/DAPも存在します。加えてRR-RS150はL-PCM(wav)、WMAも扱えます。SONYのICZ-R51は加えてAACも再生出来ますので、ここは加えてほしいところですが、保有している音楽ファイルはほぼMP3形式なので問題なし。またID3V2.3(UTF-16)の日本語タグが扱える事も重要です。RR-RS150は日本語環境においてはファイル名も含めて問題ありません

4.MicroSDが使える
使えると言うか、RR-RS150には内蔵メモリが無いのでMicroSDが無いとDAPやICレコーダとしては役に立ちません。内蔵メモリがあっても使う事が無いので、この思い切りは歓迎です。また、簡単に交換できる事も重要な点です。一々MicroSDの中を消したり書き込んだりするのは面倒なのです。MicroSDを巨大な容量のあるカセットテープの様に、聴きたい曲を追加して満タンになったら次のMicroSDに記録していく、という使い方をしたい。そうすれば自然と良く聴く曲だけのMicroSDが出来あがるという次第。32GBというのは十分に大きなサイズなので、頻繁に満タンにはならないでしょうし、一枚3000円もしない時代です。

最低限の必要な機能は以上ですが、DAPとして電源を切っても再生した場所(ファイル、位置)を覚えている事もカセットテープ的使い方をする上では重要です。RR-RS150は可能です。ただ、フォルダを変えると消えてしまいます。カセットを入れ替えるに例えると覚えてほしいですが、ここに拘ると、オリンパスの機器の様にフォルダが20個しか扱えないというふうな超残念仕様になりかねないので我慢します。

タイマー録音に関しては、ICZ-R51に任せている(故に自由に再生出来る別の機器が欲しかった)ので特に重視していませんが、時計の自動セットは便利です。スリープ機能や目覚ましタイマー、地域別プリセットもあるので、旅先でも役に立ちます。

ICレコーダーとしては専用機を持っているので、頻繁に使う事は無いでしょうが、現代のラジカセとしては必要な機能と言えるでしょう。

FM放送は外部アンテナが無いとまともに聞こえない地域なので、クレドールの外部アンテナ端子がF型コネクタではないのが少し残念。但し、変換プラグはホームセンターで売っていますので変換して接続する事は出来ます。AM放送はループアンテナでノイズを避ける事が出来ます。

デザインがおじさん仕様になってるので、好みは分かれるところでしょう。似た製品としてはオリンパスの製品がありますが、オリンパスの製品はフォルダ管理が稚拙で20個以上のフォルダは認識しません。DAPとしては全く使えませんので対象から外れました。RR-RS150はパナのブランドになっていますが、実質、今は亡きサンヨーの血筋を引く製品です。ラジオと言えばソニー(だと今も思ってます)なのですが、ソニーにはこの様な録音機能付きのポケットラジオが製品ラインナップにありません(ポーダブルは出しています)。このRR-RS150もパナのサンヨー切りで先行きが怪しいので、ソニーにも出してもらいところ。

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