みのかさご研究所

大阪天満宮で行われた「うそ替神事」に参加してきました。鷽（ウソ）が嘘（うそ）に通じることから、前年にあった災厄・凶事などを嘘とし、本年は吉となることを祈念して行われるもので、毎年1月24,25日に行われます。今年は休日、天候も悪くないことで参加してみました。うそ替え神事は劇画版の鬼平犯科帳にも密偵の仁三郎とおひろの馴れ初め話として出てくるため、興味があったのです。

神事の開催時刻になると、神職から封筒に入れられたお守り札を頂きます。その中には一枚当たりの金の鷽が入っていますが、この時点で当たりを引いても意味がありません。神職の合図でこのお守りの入った袋を「うそ替えしましょ、交換しましょ」と声を掛けながらランダム交換します。とにかく出会った人と交換しまくります。大変な人数で境内からあふれそうになりますが、ひたすら交換します。

30分も交換したところで、鷽替えを終了し、袋を開けます。その中で一人だけ金の鷽が入っているそうですが、他の人はノーマルの鷽のお守りが入っています。
このお守りは頂いて帰ることができます。ある種の奇祭なのでしょうが、見ず知らずの人と兎に角、声をかけて交換しまくるといのうは、面白い体験でした。