疑似衛星装置の復活

XBEEを使って無線で持って人工衛星と無線通信・コントロールを行う体験が出来る装置というのを2014年頃作った事がありますが、ロケット交流会に持って行ったら面白そうなので復活させました。誘われた方でも復活というか再作成しようとしているようですが、進捗怪しいらしいので、一台は動かしておくことにします。

疑似衛星装置

左が基地局、右側が衛星部なのです。
衛星部はケースを作っていなかったので、台風18号のための引きこもり期間中にダイソータッパーでケースをでっちあげます。

疑似衛星装置

疑似衛星装置本体ケースに組み込んだところ。上に太陽電池をダイソーの名刺立てで支えるようにしている。この状態で直射日光の当たる窓際に置けば充電されることは確認した。一日の放電は4時間位日光が当たれば補充されるようですが、そのような日光の強さの時は内部も高温になるため、防水を施したところで実用的にはならないと思います。屋外、ましてや本当の人工衛星の様な環境で確実に動作させるには(真空は別にして)温度に対する考慮が避けられない。

疑似衛星装置ソフト

昔、VC#で作ったの簡単なコマンド操作ソフトも動作するようでよかった

何が出来るかと言いますと、リモートリセット、時計の読み書き、電池の確認などのハウスキーピングデータの取得・気圧・温度センサやカメラ操作等の観測データの取得といった操作が無線で行え、衛星を操作している気分になれます! それだけですw

技術的な仕組みとしては、XBEEをルータとエンドノードとして衛星側をエンドノードにしています。こうすることによって、携帯電話の待ち受けの様にスリープさせることが出来るので、基地局側のタイミングで、コマンドを送信してエンドノードに接続された装置(マイコン)をブートさせたり、コマンド処理が終わるまでスリープを抑制したり、色々出来るわけです。当時は携帯電話屋をしていたため、その応用ってところです。もっとも同期を必要とするため、深いスリープには出来ず、長時間の動作は出来ません。スリープ時間はuAクラスまで消費電流を減らすことには成功していますが、XBEEの同期維持で起きてくる時間が4秒近くあるためデューティ比が長くない。という課題はあるものの、衛星の操作という気分は味わえる一品にはできました。

完全なるゲスト参加ですが、実物はロケット交流会2017にて。

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