SONY XDV-S700

XDV-S700

XDV-S700

SONYの現時点では最後のワンセグ専用機ともいえる一品。2009年10月発売で当時価格は4万円前後だったようだ。小型のフルセグテレビが安価になったことにより、当製品のベッドサイドにどうぞというコンセプトはイマイチになり、持ち出すワンセグの需要はスマホ等で満たされたこと等で販売は芳しくなかったらしく、SONYのワンセグの見られる専用機はこのXDV-S700が最後であり、既に生産されていない(SONYのサイトには現時点では載っている)。中古屋に安く展示されていたため、救助。テレビだけなら買わなかったが、これはワンセグだけではなくAM/FMラジオも備えているので、ラジオの一種として収集

仕様

受信可能放送 ワンセグTV/FMステレオ/AMラジオ
受信可能周波数 FM:76-90MHz/AM:531-1,710kHz
ワンセグ録画(ワンセグビデオ)対応 (内蔵メモリー2GB/最大約10時間/100件保持)
画面サイズ 約5.0型ワイド WQVGA(低温ポリシリコンTFTカラー液晶)
画素数 272(横)×480(縦)
高画質処理 (「モバイルブラビアエンジン」搭載、約1670万色の表現が可能)

ワンセグとして実現可能な機能は全て搭載している。録画も可能であるが、権利処理が面倒(ワンセグは本来コピーフリーであるが日本メーカーは過剰反応する)だかコストが掛かるかで本体での再生のみである。満タンになったら消すしかない。従来比感度倍増と書かれていたが、なるほど受信感度も高く窓際に置いておけば当地に於いても一通りの放送局は受信できた。クレドールにはF栓もあるので、外部アンテナを同軸ケーブルで接続することも可能である。
ラジオとして見た場合、デジタル放送と同居しているにもかかわらずノイズも少なく、付属の充電クレドールのSPからは豊かな音がする。ラジオとして使う場合、LCDは選局時にしか点灯しない事でノイズを抑制しているようである。残念ながらFMアンテナはクレドールから生えているワイヤーアンテナなので当地ではイマイチ。
ワンセグとLCDを搭載しているため電池は当然の様にリチウムイオン充電池である。長く使うためにはこれが消耗品となってネックなのだが、中古品の割には劣化はしていないようだった。スペック上の連続視聴時間は6時間前後である。外部電源は5V。

世間的には半端な製品で終わったようだが、PC机の横にちょこんと於いてテレビを見ながら作業するにはちょうど良い。パソコンでも見られる時代だが、専用機の簡便さには勝てない。問題は地上波テレビには見たい番組が殆どない事だろう(この手の製品の衰退の遠因と思っている)。

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